Web De☆View 「Girls☆インタビュー」

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2011.03.11





ドラマ、映画、CMなど各ジャンルで活躍するフレッシュスターたちが、仕事の現場での経験談や心掛けていることを語ってくれました。これから芸能界での活躍を目指すあなたにとって、参考になったり、刺激になることも多いはずだよ。

映画『青い青い空』主演 相葉香凛

Part.1 (2011.03.11)
Part.2 (2011.03.18)



浜松を舞台に、切なく、優しく少女たちの絆を描く青春ストーリー『青い青い空』(3月5日東京公開)で主人公の真子を演じた相葉香凛ちゃん。CM界も注目の美少女に、書道パフォーマンスにも挑んだ映画の撮影エピソード、共演者との繋がり、そして映画の見どころまで聞いちゃいました。


大切なシーンで共演者に助けられて泣けました

Q 『青い青い空』はオール浜松ロケで、美しい日本の風景がたくさん詰まっていましたね。

「私たちの撮影が始まる前に、監督さんがすでに浜松の四季を一年かけて撮っていて、見たことのないキレイな景色も映画の中で登場してます。私、千葉県に住んでいるんですけど、あまり自然をじっくり見る機会がないので、すごく良かったです。新鮮でした」


Q 撮影期間、かなりどっぷりと浜松にひたっていたみたいで。

「撮影期間中、ずっとお世話になっていた旅館に露天風呂があるんですけど、そこの湯船から浜名湖がすごいキレイに見えるんですよ! 毎晩キャストの子たちとみんなで一緒にお風呂に入るときに、その景色に見とれて…最高でした(笑)」


Q 同世代の子が多いから、お風呂でずっとしゃべったりとか?

「はい。いろんな、“ガールズトーク的”なことも話して、楽しかったです。撮影中は合宿状態で、朝から晩までずっと一緒だったので、もうクラスメイトみたいに仲良くなっちゃいました(笑)。そういう感じがスクリーンに映っていたのだったら嬉しいですね」


Q 書道部顧問の熱血先生(波岡一喜)が、部員を連れて街中のたくさんの筆書きの「うなぎ屋」の看板を見せるシーン、さすが浜松と思ったけど、本場の鰻は食べられた?

「いただきました♪ 撮影がお休みの日に監督さんがキャストのみんなを連れて、浜松駅近くのうなぎ屋さんに連れて行ってくださったんですけど、ちょうど、私その日、違うお仕事で一回東京に戻らなきゃいけなくて、私だけ食べれなかったんですよ(泣)。そしたら、10月に浜松で公開されてイベントに出させていただいたときに、監督さんがみんなと食べたお店に連れて行ってくださって。なんか追いついたって感じです(笑)。本場の鰻は違うなと思ったんですけど、やっぱりみんなと一緒に食べたかった」


Q 浜松の街の人たちも映画に協力してくれたんですよね。

「浜松に実際に住んでいらっしゃる方がクラスメイト役で出てくださったり、ボランティアで協力してくださった方もいました。監督さんが作られたサイトには、映画を観てくださった方が感想をコメントできる場所があって、そこに浜松の方がコメントしてくださってて、“自分の地元が映画になってうれしいです”とか、“知ってる人とか出てる!とか発見があって面白かった”とか感想をいただきまして。なんかちょっとうらやましいなと思っちゃいました、楽しそうだなって」


Q 自分たちも一緒に映画を作ったよという感じで。

「そうですね。地元で自分の友達とか知り合いが映画に出てたら面白いじゃないですか(笑)。私のブログにも“クラスメイトの役でした”とか書いてくださっていて、あの場にいた人なんだなって。実は私、この作品の前にPVのお仕事で静岡に行ったことがあって、その時点で浜松には親近感を勝手に抱いていましたので(笑)」


Q 撮影の間で面白かったエピソードは?

「書道デモンストレーション大会に向けて、合宿で練習するんですけど、結局墨のかけ合いになっちゃうシーンがあるんですけど、監督にも“思いっきりやって”って言われてて、みんな楽しみにしてたんですよ(笑)。そのシーンが始まったら、みんな役のことを忘れて、素に戻っちゃって楽しんじゃって、私とかも笑いながらやっちゃったんですよ。でも素でOKだったので、みんな本当に墨で真っ黒になっちゃった」


Q 歯まで真黒になったりしてるよね(笑)

「車の中がビニールシートでちゃんと汚れないようにしてあって。そのまんま車に乗って、お世話になっていた旅館に直行して、お風呂で全部落としました(笑)。一般の方も普通に泊まっている旅館なので、そのときちょうどお風呂に入っていたおばちゃんに、“どうしたの?”“すみません、ちょっと映画の撮影で……”みたいな感じで(笑)」


Q 真子と同様、香凛ちゃんも書道とじっくり向き合ってみてどうだった?

「書道は小学校以来で久しぶりでした。小学校のときはすごく苦手で、中学で書道の授業がないって聞いて、本当に喜んだぐらい(笑)。筆が苦手で、全然自分の思うように書けなくて。だから最初は“あー、書道の映画かぁ”って不安だったんですけど、実際、書道の先生がわざわざ撮影の為に来てくださって、初めて書道が楽しいなって思いました。例えば“しんにょう”も今までフィーリングで書いてたのが覆されて、教えてもらった通りにやってみたら、すごく書きやすかったですし、自分がちょっと上手くなってるのを実感できて嬉しかったです」


Q “好きな言葉”を書くことで文字に気持ちがこもるというシーンもあったね。

「真子は好物の“コロッケ”っていう字を書くんですけど、あれは何回も何回も書いて(笑)。監督さんに、“コロッケが食べたくなるような字を書いて”て言われて、“えっ? コロッケが食べたくなるような字ってどういうの?”って思って。とりあえずいっぱい書いたんですよ。そのシーンの前から、撮影の合間や、終わった後も自分の部屋に戻っていっぱい書いて。で、次の日監督に持っていくと全部ダメで。“もっと、食べたくなるようなヤツ”みたいな感じで(笑)。それを500回くらい書いて、最終的にOKをいただいたんですけど、私的には、正直何が違うのか全然わかんなくて大丈夫かなって(笑)。監督さんには何か感じるところがあったみたいで。そんな“コロッケ”が好きな真子ちゃんなんですが、なんか書いているうちに“コロッケってなに?”って思っちゃいました(笑)」


Q (笑)。もし自分が書くとしたら、どんな言葉?

「食べ物だったら“チーズケーキ”ですけど(笑)。途中で監督さんに“自分の好きな文字書いているつもりで”って言われて、一回“チーズケーキ”って書いたんですよ(笑)。“チーズケーキ”とか“コロッケ”とか書いたりしてて、それが役に立ったのかは私にはちょっとわからないです。もしかしたら食べたくなりそうな文字だったのかな(笑)」


Q その真子の書いた文字が周りの人を動かしていくシーンは、香凛ちゃんの演技にうるっときました!

「ありがとうございます。そこは初めて真子が、自分の書いた文字が人に伝わる喜びを知る大事なシーンだったんですけど、私、あのシーンで泣いてたじゃないですか? でも、実際泣ける自信がなくて。監督さんに絶対泣きなさいって言われたわけじゃないんですけど、“どうしよう、どうしよう”って困ってたときに、親友のみさと役の草刈麻有ちゃんが、助けてくれたんです。シーンが始まる前に“泣けなさそうだったら、麻有がサポートするから”って言ってくれて。実際、台本に書かれてないのに麻有が私の肩を突っついてきたり、麻有の表情にも助けられて泣けたっていう感じです」


Q ただ涙だけじゃなくて、本当に内側から嬉しさがあふれて笑い泣きになってたよね。それは、周りのキャストがサポートしてくれる気持ちもちゃんと受け取ったから、余計に真子の気持ちと一緒になれたみたいな……

「そうですね、はい! 自分ひとりの力では、あのシーンにはならなかったなと思います、感謝してます」


Q 香凛ちゃん自身の性格は真子と比べてどう?

「結構、細かいところとかは自分と似てるんですけど、私はわりと自分の気持ちを人に伝えられる方なので、そこは違いましたね」


Q 親友の佐津川みさと役・草刈麻有ちゃんはどんな人?

「ちょっとクールなイメージがあるけれど、めっちゃ面白いんですよ(笑)。えっ?こんな子だったの!?みたいな感じで。本当の性格を知る前も好きだったんですけど、撮影でずっと一緒に居て違う一面も見られて、もっと好きになっちゃいましたね。撮影のときにふたりでふざけて、スローモーションでパンチし合ってたんですよ。そしたら、助監督さんに“そこのふたり!”みたいな感じで怒られて(笑)。それぐらい仲良くなっちゃいましたね」


Q 書道部のメンバーはみんな個性的なキャストだったね。

「飯島三美子役の橋本わかなちゃんはずっとしゃべらない役ですけど、本人はめっちゃおしゃべりで、空き時間もずっとしゃべってるんですよ。飽きずに面白かったんですけど、本番ではずっと黙ってて(笑)。ダイエットに夢中のトン子(天竜塔子)役の田辺愛美さんはちょっと年上の方で、舞台のお仕事をされててアドリブもトン子そのもの、さすがだなって思いました。旅館ではみんなのお母さんみたいにいろいろ世話をしてくれました。実家が浜松で撮休のときに実家に帰ってましたね。高見沢ミチル役の平沢いずみちゃんは、役柄はクールなんですけど、“この人、案外抜けている人だな”と感づきまして(笑)、イジるようになりました。でもすごく物知りで多趣味で、私がちょうど撮影のときに、BUMP OF CHICKENさんのことを好きになり始めて、そしたら、いずみちゃんが知り尽くしてるんですよ。歌詞の意味もすごい丁寧に教えてくれて。いずみちゃんのおかげでもっとハマりました(笑)」


Q 書道部の顧問・八代役の波岡一喜さんは型破りでロックな熱血先生がハマってました。

「すごいハマり役でしたね。波岡さんは次の日の撮影のセリフは全部完璧で、既に明後日の分のセリフも覚えているんですよ! 監督さんがお客さんに伝えたいことのほとんどは、八代先生が代弁するような感じなので、すごくセリフが長いところもあるんですけど、本当に目の前で先生が言ってくれるように完璧で、尊敬できる方でした。私もそうなれるように頑張りたいって思いました」


Q クライマックスでは、とても大きなホールで書道デモンストレーションをやるけれど、実際にお客さんを入れて撮影したの?

「そうなんですよ。地元の高校生の方々や浜松の方々も会場に来てくださったりして、すごいお客さんがいっぱいの状態で撮影しました。私、直前まで緊張しないタイプなので、ずっとヘラヘラしてたんですが、スタートがかかってこれから自分が書くというときになったら緊張してきて。でもあっという間でしたね」


Q 曲に合わせて書いている最中は、どんな気持だった?

「デモンストレーション中は書くことに集中していて、終わった瞬間に、いろんな感情が湧き上がってきて。達成感だったりとか、もうちょっと練習して上手くなってからやりたかったなっていう悔しさだったりとか、今まで頑張ってきたなっていう想いだとか、いろいろごちゃ混ぜになって、みんな泣いちゃいましたね。私も泣いちゃって、隣にいた麻有ちゃんに抱きついて泣きました(笑)」


Q 地元での3カ月のロングラン公開を経て、いよいよ東京でも公開! ここは見どころというところはありますか?

「最後にみんなが気持ちを一つにして、書道大会に臨むところはやっぱり見どころだと思います。もちろん書道を習っている方からしてみれば、全然まだまだな字なんですけど。みんなで頑張ってきた思いが伝わってくれればいいなと思います!」



浜松を舞台に、切なく、優しく少女たちの絆を描く青春ストーリー『青い青い空』(3月5日東京公開)で主人公の真子を演じた相葉香凛ちゃん。彼女のデビューのきっかけから、本人のキャラクター、話題のCMについてや、将来の目標まで聞いちゃいました。


あきれ顔が上手いねって言われました(笑)

Q 香凛ちゃんのデビューのきっかけは?

「スカウトです。原宿にお母さんとお姉ちゃんと買い物に行って、帰り道に地下鉄の階段を下りようとしてたときに、私はひとりでスタスタ先を歩いてたんですよ。で、お母さんとお姉ちゃんが来ないんで、あれ?って思って後ろ振り返ったら、今の事務所の方に声をかけられていて“どうしたんだろう”って思ったんですけど(笑)、後々、話を聞いたら、スカウトということだったので」


Q もともと芸能界に興味はあったの?

「いや、あまり興味はなかったんです。スカウトしていただいて、“よかったら、カメラテストや面接に来てください”ということを言われたんですけど、“よし頑張るぞ!”みたいな感じではなく、“じゃあ行ってみようか”という感じだったので」


Q そこから事務所に所属をして、いよいよ仕事がスタートするわけですね!

「オーディションをいっぱい受けて、いっぱい落ちてます。今も(苦笑)」


Q そういうふうになってくると、段々やる気が出てくるんじゃない?

「そうですね…。でも基本、あまり気にしないんですよ、落ちちゃっても、“ま、次だ”みたいな。たまーに自分が“うわっ、このオーディション、めっちゃ受かりたい!”って思ったヤツとか、すごく手ごたえがあったヤツとかは、本当に結果が気になっちゃって、普段マネージャーさんにそんなこと全然聞かないんですけど、“オーディションどうでしたか?”って何回も聞いちゃったりすることはありますね(笑)」


Q 意外と気合い入れたのがダメで、そうでもないのが結果良かったりとかあるよね、オーディションって。

「そうですね。その通りなんです(笑)。なんか、でもやっぱり悔しいですよね。受かりたいって思ったのが落ちちゃうと。ま、でも、そんなこと言っててもしょうがないんで(笑)」


Q じゃあそこは切り替えて、前向きに(笑)。出演していた『ムシューダ』のCMはすごく印象的だったけど、あれもオーディションが?

「はい。ありました。オーディションで、絵コンテを見させていただいたときに、このCM、めっちゃ面白そうだな、やりたいなと思って。オーディションでは監督さんが実際に細かくセリフや演技を指導してくださって、手ごたえは別に感じてなかったんですけど、やっぱり、受かったと聞いたときは嬉しかったです」


Q 確かに実際にハマってて面白かった! あのCMでの香凛ちゃんの「怪訝そうな顔」がすごくいいなって思って(笑)。目元とか。

「ありがとうございます(笑)。ああ、『青い青い空』の太田監督にも言われました(笑)。“真子は、喜ぶ顔とかっていうよりも、なんかちょっと変な目で見たりとか、あきれている顔が上手いな”って。なんか…喜んでいいのかな(笑)」


Q 内に秘めた表情が上手いということで(笑)。今はニッポン放送のラジオドラマ『幕末三姉妹』にレギュラー出演中。これは同じ事務所の志保ちゃんと岡崎歩美ちゃん一緒に三姉妹のお姫様を演じているけど、実際に三姉妹なんだよね?

「ドラマの中では次女なんですけど、実際は一番下です。この前テレビで“末っ子の生態”っていうのをやってて、なんかすごい末っ子を批判するような内容なんですよ! 末っ子のわがままのせいで世の中は悪くなっているって。その番組をお姉ちゃんたちと観てたときに、まあもちろん当てはまるところはちょっとあったんですけど、私はずっとテレビを見ながら反論してました、「違うよ、私こんなんじゃないよ」って(笑)。お姉ちゃんたちは、「そうだよ!」とか言ってきて。自分ではそんなにわがままは言ってないつもりでも、実はわがままなのかもしれないですね(笑)。でもあまり末っ子に見られないですね。“下に妹とかいるのかと思った”って言われたりするので、“ヨッシャ!”みたいな(笑)」


Q 3月7日から『ミンティア』の新CMがオンエア! ミンティアガールズの千葉県代表だけどあれはみんなガチの出身地?

「はい、本当の出身地です。今回2本新しいバージョンを撮ったんですけど、最後にひょっこり出てます(笑)。新作はレモン、グレープ、ピーチのチームに分かれていて。私はレモンだったので、いつもの青と違う黄色の衣装ですごく新鮮でしたね! そして今回のCMは千葉県で撮影したんですよ」


Q 千葉県で撮影したんだ。

「普段学校の友達とは学校の近くだったり、地元で遊んじゃうので、今回は千葉県の中でも知らないところに撮影で行けました。映画で行った浜松の景色も本当にキレイだったんですけど、千葉県にもこういうキレイなところあるんだって新発見できましたね」


Q 千葉代表としては、もっと知っておかないと。

「そうですね(笑)」


Q 3月13日にWOWOWでオンエアのドラマ『遠い日のゆくえ』へも出演。

「共演させていただいたのが、富田靖子さん、風吹ジュンさんとベテランの女優さんで、緊張しっぱなしでした(笑)。孤独死した女性(風吹ジュン)の少女時代の日記を永山絢斗さん演じる清掃員が発見して、その人の背負っていた人生を辿って行くという物語で、出番がそこまで多くはないんですが、風吹さん、富田さんご一緒するシーンが多いし、心情を理解することが難しい設定もありました。でもそうやって少しずついろんな作品に出させていただいて、経験を積んでいけたらなと思います」


Q これからの目標はやっぱり女優?

「女優さんですね。たとえば、相武紗季さんはCMでも活躍されてますし、お芝居でも可愛らしい役だったり、ちょっと意地悪な役だったりいろんな役にも挑戦されているので。私もそんなふうに、いろんな役に挑戦していけるようになりたいなと思います」

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